あかるい夜
いつも天井のライトがまぶしく感じます。
どこにでもあるライティングが私には明るすぎて目が痛くなります。
何か作業をするにしても常に光が私を見下しています。
それが身体のすみずみにまで毛穴からしみ、服の汚れまでもがずっと監視されているよう。
私は顔に自信が無く太っているし肌のコンディションも悪いのです。
お願いだから私を見ないでほしい。
夜の遊園地は人だかりでいっぱいです。
死にかけのホタルみたいな点滅をする無数の明かりを使ったパレードが一番の見せ場と聞いていました。
でも終わった後の、しんとした目にやさしい夜こそ私には心地よかったです。
家に帰ると溜まった家事が私を待っている。
白い明かりで台所のお皿や部屋の埃を照らします。
すべて綺麗にすると、お風呂に入り布団に転がります。
電気スタンドの明かりだけであまったるいリキュールを飲んでいます。
オレンジの光が水に輝きを映しトパーズ色のグラスを傾けるのに飽きてくると読みかけの小説を開きます。
外国の読みにくい翻訳文に疲れた私は数ページめくっただけで眠ってしまいます。
詳細は→http://www.mercuro.netに詳しく紹介中です。